期間

 

AMBASSADOR

アンバサダー
Rika Sueyoshi

末吉里花

一般社団法人エシカル協会代表理事

慶應義塾大学総合政策学部卒業。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。エシカルな暮らし方が幸せのものさしとなる持続可能な社会の実現のため、日本全国でエシカル消費の普及を目指している。 中学教科書にも執筆。著書に『祈る子どもたち』(太田出版)、『はじめてのエシカル』(山川出版社)。絵本『じゅんびはいいかい?~名もなきこざるとエシカルな冒険~』(山川出版社)、『エシカル革命~新しい幸せのものさしをたずさえて~』(山川出版社)。

消費者庁「倫理的消費」調査研究会委員(2015.5~2017.3) /  東京都消費生活対策審議会委員(2016.5~2024.4) /  地域脱炭素政策の今後の在り方に関する検討会委員(2024.6~2024.11) /  (一社)日本エシカル推進協議会理事 /  (一社)日本サステナブル・ラベル協会理事 /  NPO法人FTSN(Fair Trade Student Network)関東顧問 /  認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン アドバイザー /  公益財団法人SOMPO環境財団評議員 /  花王株式会社ESGアドバイザリーボード /  明治ホールディングス株式会社ESGアドバイザリーボード /  新渡戸文化学園NITOBE FUTURE ADVISOR /  ピープルツリー・アンバサダー /  環境省 中央環境審議会循環型社会部会(2021.4~) /  経済産業省 産業構造審議会産業技術環境分科会資源循環経済小委員会委員(2023.9~) /  環境省 中央環境審議会静脈産業の脱炭素型資源循環システム構築に係る小委員会委員(2023.9~) /  消費者教育推進会議委員(2023.10~) /  一般社団法人資源循環推進協議会理事(2024.4~) /  林野庁里山広葉樹利活用推進会議委員(2024.11~) /  日本ユネスコ国内委員会委員(2024.12~) /  環境省 中央環境審議会委員(総合政策部会、2025.2~) /  経済産業省 CEコマース制度整備に関する検討会委員 /  慶應義塾大学環境情報学部の特別招聘准教授(非常勤) /  鎌倉市エシカル消費推進アドバイザー / 鎌倉エシカルラボ共同代表、ほか。
一般社団法人エシカル協会 : ethicaljapan.org

フェアトレードの現場に赴き、生産者を訪問したことが何度かあります。去年私が訪ねたのは、ザンビアのエンフウェ村でバナナペーパーを作る工場。バナナペーパーとは、日本の和紙技術と村でとれる有機バナナ繊維のコラボで生まれた、環境と社会に価値を生み出す紙のことです。
工場では、チームメンバー22人(と愛犬2匹)が、多様性を大切にしながら、楽しそうに働く姿がありました。私が何よりも驚いたのは、フェアトレードがもたらしている恩恵です。井戸から清潔に飲める無料の水が手に入ったことを誇りに思う生産者たち。工場で働いていることで、子ども2人を大学に通わせ、その後就職までしたという女性。一家の大黒柱として、15人の家族を養っている女性。妻が看護師になるための学校に通い始めることができた男性などなど。ほとんどの人は雇用された経験がないとのこと。恩恵は生産者のみならず、なんと村周辺に暮らす野生動物にまで及んでいました!工場がある地域は、アフリカ屈指の国立公園があり、野生のキリンやゾウ、ライオンなどが生息する自然豊かな環境。貧困が深刻だった村では、お金目的のために密猟の問題が起きていました。しかし、工場での雇用が生まれたことで、野生動物の密猟が減ったそうです。
人や動物、自然にとって、より良い社会の実現に近づくためにも、フェアトレードの存在は欠かせないことを実感しました。いつかフェアトレードがあたりまえとなり、どんな人もフェアトレードやエシカルな製品をあたりまえのように手にできる世の中になることを望みます。つまりそれは、公正で顔の見える社会が実現していて、作り手も使い手も、地球もみんながハッピーな状態のこと。道のりは険しいかもしれませんが、一人ひとりの一歩が社会を変える力を持っています!このキャンペーンをきっかけに、皆様と一緒に一歩を重ねていき、大きなうねりにつなげていければ嬉しいです。